あとがき
猫も犬も、違いなく大好きな私ですが、いつか猫が出てくる話が書きたいとずっと思っていました。猫好き40overという書きかけの小説があるのですが、それを思いついてから暫くして、ふっと湧き出てきたのがこちらの「黒い彼と片想い」です。黒猫は西洋では魔女の使いであったり、何かと不吉の印象として語られる事が多いですが、なぜか我が家は黒猫と縁があり、私にとってはとても愛すべき存在です。猫という存在自身、エジプトの神様として奉られているようにどこか神聖な空気がするのです。まあ、めちゃめちゃ気まぐれですけど(笑)今は猫の居ない生活をしておりますが、あのふわっと丸っとしたさわり心地がすぐ傍にある安心感は、子供時代の私にとってとても大きな意味を持っていたように思います。人ではない、自分より遙かに小さな他者の温もり。いつか我が子にも感じて欲しいなと思っています。
二人のその後について。
笹野さんと藤谷先輩はこの後猫繋がりで少しずつ距離が近づいて行きます。実は藤谷先輩が恋人と別れた理由がヒロインだったりするんですが……それを本人が知る日が来るのか、藤谷先輩が打ち明けるかどうかは不明です。また、藤谷先輩の白猫ちゃんの名前は考えていなかったんですが、黒い彼については、我が家に昔いた「夜斗(やと)」という名前の子を想定して書いていました。
笹野さんと藤谷先輩はこの後猫繋がりで少しずつ距離が近づいて行きます。実は藤谷先輩が恋人と別れた理由がヒロインだったりするんですが……それを本人が知る日が来るのか、藤谷先輩が打ち明けるかどうかは不明です。また、藤谷先輩の白猫ちゃんの名前は考えていなかったんですが、黒い彼については、我が家に昔いた「夜斗(やと)」という名前の子を想定して書いていました。